内向的な人の心をがっちりキャッチする本多信一さん

「内向型人間だからうまくいく 「タダの人」としてゆっくり生きよう 著者:本多信一」この本は少し前に読んだもの。いつかブログにアップしようと記事を書き保存しておいたのだけれど、何故か今まで公開せずにいた。

今となっては内向的な自分の事を卑下してはいないので、この記事も削除しようかなと思ったのだけれど、内向的な性格に悩んでいる人の参考になるかもしれないのでアップしようと思います。

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著者の本多信一さんは自身も内向的で、同じように人生に苦しむ仲間の力になりたいと30歳で"無料相談業"を始めたという人物。人生に悩む内向型人間の間では有名な方だ。

ネット検索すると彼に救われた人々の声が多数上がっている。私もこの本を読んで「あぁ本多様」と拝みたい気持ちになった1人。本多さんは私の心の中を分かってくれる優しくて頼れる人物だ。

本多さんは内向型人間である私達の事を「非組織型の一匹羊」と言っている。狼ほど強くはないけれど、気が付くと群れからはみ出してしまうのだから、まさに私達は一匹羊。あの団体に馴染めなくて、端っこで牧草を黙々と食べる羊だ。

まず目次を開くと「あぁ、私の事が書かれている」と思わず前のめりになってしまう単語が並んでいる。自己否定、他人と比較、同世代の同性と比べない、落ちこぼれ意識、理想の自分、悲観的に考えるクセ…など。これらは、内向的な人なら誰もが感じている言葉だと思う。

本多さんは著書の中で「『自分は自分でいいのだ』という自信は普通40代半ばに達しないと身に付かず、20代~30代の内向的な人は他者と比べる事で自分の存在を確かめようとする」と言っている。

これには「40代半ばにならないと自信は付かないのか!?」と驚いた。そして、30代の私が他者と比べてしまうのは普通なのか…と安心もした。人と自分を比べないように意識しながら生活していても、気を抜くとつい他人を見てしまう。

さらに本多さんは「内向型人間には7つの武器がある」と言っている。例えば、考える事が好きな内向型人間にはアイデア力があり、知性があり、繊細な感受性がある…等。

内向的な人達は基本的に自分の内面に自信が無いので、マイナスに思っている欠点をこうして逆の方向から見てもらえるというのは、とても嬉しいし自己肯定に繋がるだろう。私は特に「繊細」と言ってもらえるのが嬉しい。

また、私が30代という大人になっても上手く出来ない人間関係のパターンについても本多さんは語っており、「どうして私の事を知っているの!?」と思ってしまう程ピタリと当たっている。

例えば、自分からは連絡をしないだとか、相手の欠点が気になってしまうだとか…。しかし、実はこれは本多さん自身が経験した反省材料なのだそう。要するに孤独を好みやすい内向的な人は、人間関係の傾向が似ているという事なのだろう。

内向的な人にありがちな悩みやすい性格については、これはもう"定め"なのだから治そうなどとは考えず、受け入れるしか無いと言っている。それについては私も同じ考え。

ネガティブに悩んでしまう性格を治そうと努力するも上手くいかず、自己嫌悪に陥る人は多いと思う。私も20代の頃に随分ポジティブシンキングを意識したものの、全く治らなかった。

そして30代になってやっと気が付いた。治そうと努力するよりも「受け入れよう」と努力した方がずっと楽になれる。私達は繊細なのだから、悩んでしまうのは仕方のない事なのだ。

自分の性格を受け入れ上手く対処していく方法を考えたり、自身を否定せずダメな部分も大切にしていく事の方がポジティブシンキングよりもずっと大切。私はそう思う。本多信一さんは私達を肯定してくれる、力強い味方だ。