映画の内容を楽しむよりも、映画館で過ごす1人の時間が好き

先日、平日に仕事が休みだった日があり、その日は近所の映画館がサービスデーだったので久しぶりに1人で観に行ってきた。

映画は面白かった。いびきをかいて寝ているオジサンもいたけれど、でも私は面白かったと思う。多分面白かった。感想を言えと言われると困るけれど私は最後まで飽きずに見たし、ちょっとだけ泣いたりもした。でも、どんな話だった?と聞かれると困る。だってもう内容を忘れてしまったから。

私は映画の内容を理解出来ない事がよくある。セリフの意味を考えたり、良いシーンに思いをめぐらせているうちにストーリーが進んでしまい、大切な場面を見逃してしまう。そして結局どんな話だったのか理解しきれず「とりあえず面白かった」となる。

深い話や複雑な物語は、頭がついていかないのだ。そんな私にはディズニーアニメやコメディや、アクションなど多少見逃しても問題が無さそうな単純な物語が合っているのだけれど、今回は愛や死をテーマにした複雑なヒューマンドラマを選んでしまった。

映画館が今のような入れ替え制ではなく、昔のように自由席で同じ映画を繰り返し見る事が出来る形態なら、もう一度見る事で疑問を再確認出来るのだけれど、今の映画館ではその願いは叶わず。かと言って、DVDを借りてもう一度見るほど「どうしても知りたい」とも思わず、その映画の事は忘れていく。

そんな私が物語を楽しむのには、本の方が向いているなといつも思う。意味を考えたい時や、良いシーンに巡り会った時には一度本を置き、目を閉じてシーンを回想出来るのが良い。

そのまま思いが違う方向へ向いてしまい、なかなか読み進められない事もよくあるけれど、時間をかけてじっくり楽しめるというのが本の良いところだし、マイペースな私の性格に合っている。

しかし、映画館はいい。久しぶりに1人で映画を見て、やはり映画館はいいなと思った。暗くて余計な雑音が無くて、映画の音だけが頭の中に響き渡り、大きなスクリーンの映像に惹きつけられる。そして、手元にはコーヒー(たまにポップコーンも)。贅沢な時間だ。

私にとっての映画は、物語の内容を楽しむというよりも映画館の雰囲気を楽しむものだなと思う。それも、誰かと一緒にではなく1人で。内向的な私にはピッタリな趣味じゃないか。

近所の映画館は毎月1日がサービスデーなので、明日の日曜も安い料金で見る事が出来る。また映画館を楽しみに行きたいのだけれど、今は特に見たい映画が無い。でも映画館を楽しむ為なら別にどんな内容でもいいか、なんて思ったりもする。

似たような事だけれど私は用事があって都心に出掛ける時、急行電車には乗らず乗客の少ない各駅停車で出掛けるのが好きだ。時間が倍くらいかかってしまう事もあるけれど、空いた座席に座り音楽を聴きながら、ペットボトルのお茶を飲み、窓の外をボーッと眺めながらのんびりとしているその時間が好きなのだ。

混んでいる急行に乗り、乗り換えを繰り返しながらどこかへ遊びに行くよりも、ただ各駅停車で窓から景色を眺めている方がいいなと思ったりする。目的地はどこでもいいのだ。私にとっては過程が楽しいのだから。

そういえば、以前からやってみたいと思いつつも手を出せずにいる事がある。刺繍や編み物などの手芸だ。黙々と刺したり編んだりしたい。しかし、出来上がったものは要らない。

不要な物が増える事が嫌いな性格なので、出来上がった下手くそな作品はどうすればいいのだろう、と考えると手を出せずにいる。私は作品を仕上げたいのでも使いたいので飾りたいのでもなく、過程を楽しみたいだけなのだ。

映画も"映画館で過ごす時間"が好きで、遊びに出かける為に乗る電車も"のんびり移動している時間"が好きで、手芸も"作業をしている時間"を楽しみたいと思っている。

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ここまで書いて、この記事をどう終わらせていいのか分からなくなっている(汗)。私は一体何が言いたいのか(焦)。目的よりも過程が好きなんですよね、私。というだけのお話。でも"過程が好き"という事が分かったので、その点に注目すれば他にも自分に合う楽しみが見つけられそうな気がしてきた。

ちなみに。私は練乳が好きで、練乳を食べたいが為にイチゴを買う事があるのだけれど、これも似たような事なのかしら。