楽しみな予定を迎える私のワクワク感を邪魔するヤツがいる

楽しみな予定がある時、私はその日を迎える前の準備段階が好きだ。実際に当日を迎えてみると「あれ?」と感じる事がある。いやもちろん当日は楽しいのだけれど、しかし当日を迎える前のアレやコレやと想像している状態が一番楽しいような気がする。

子供の頃の遠足がまさにそれだった。春と秋、半年に1度の遠足の前日。押入れの奥にしまってあるキティちゃんの赤いリュックを取り出す。半年ぶりにそのリュックを見ると「あぁ。とうとう明日なんだ」と、翌日が遠足であるという実感が湧き、興奮とワクワクが止まらない。

キティちゃんのリュックには左右にポケットが付いており、片方にはティッシュ片方にはハンカチを入れる。学校に行く時にはハンカチとティッシュなんて忘れてばかりなのに、この日はそれを用意する事自体が楽しくて仕方ない。

大人になると、子供の頃の遠足ほどワクワクする機会はなかなか無いけれど、最近男性との出会いがあった私は37歳という年齢にして、あの頃のワクワク感を味わう事がある。会う約束をしている日が近づいてくるワクワク感。

つい最近もそんなワクワクを感じていたのだけれど、それを阻害する出来事があった。

それは私の体に現れた湿疹。「お腹の辺りが痒いな」と思いポリポリと掻いた事から始まった。痒みというのは掻けば掻くほど増す。そして掻きむしっているうちに皮膚の表面に傷が付き、組織が破壊されると炎症が起きる。掻くことで皮膚炎に発展してしまう。

気が付けば大変な事になっていた。お腹に手のひら2つ分くらいの炎症が起きてしまった。地図のような模様で真っ赤になっていて、さらに夜眠っている時にも恐ろしいくらいの痒みで目が覚めてしまう。とても市販薬では治せそうにないと思い、2日前に病院に行った。

病院でもらったステロイド外用薬は最強ランクだった。こんなに強いステロイドを使って大丈夫なのか…と心配になったけれど、しかしこれで一気に治るだろうという期待も持ち、1日2回の回数を守り2日間が経過した。が、全く良くなる気配がない。

痒みは飲み薬で多少は抑えられているものの、それでも深夜に目が覚めてしまう。地図のように真っ赤になっている炎症も落ち着く様子は無く「ステロイドの使用期間は1週間しか無いのに、本当に治るのだろうか…」という不安だけが強くなる。

ちょっと前までワクワク感を持ちながら毎日を暮らしていたのに、私の頭の中は一瞬にして皮膚炎の事でいっぱいになってしまった。せっかくのワクワク感を返して欲しい。が、お腹を掻いた私が悪い。

今日は、その男性と会う約束の日だった。水族館に行く約束をしていた。私はとても楽しみにしていたのに、皮膚炎が痒い。朝起きた時に恐る恐るお腹を見てみるも、やはり全く良くなる気配がない。私のワクワク感をお腹の炎症が邪魔する。

最強ステロイドを塗っているのに治る気配が無いなんて。これが効かないのなら、今後はどういう治療方針になるのか。何のアレルギーなのかも分からないし、掻いた事以外にきっかけが思い当たらない。水族館のワクワク感よりも皮膚炎の心配が勝ってしまっている事が悔しい。

本当なら、今日の日を想像しながらワクワク感を堪能できたはずなのに、お腹の痒みと不安でそれどころではなくなってしまった。

とは言え、今日の水族館は楽しかった。特に関係が発展する事は無かったけれど楽しかった。そして家路につき、余韻に浸ろうとすると、またお腹が痒くなる。相変わらず炎症は続いている。

心配事というのは、なんて強いのだろうか。楽しみさえも封じ込めてしまう力がある。私が気にしすぎな性格というのも災いしているけれど、それにしてもこの皮膚炎は早くなんとかしないと毎日心が重くなってしまう。アトピー性皮膚炎の人は本当に大変なんだな…と実感している。

それにしても、"本当の楽天家"という人がいるとしたら、彼らはこの皮膚炎でさえも「まぁいっか」と思えるのだろうか。そんな人がいるのだろうか。