離婚した友人に対する私の心の奥に生じた思いと、余裕の無さ

友人のユリさんと会った。前回会ったのは10月。同じ歳のユリさんと会うのは、こんな感じでいつも3ヶ月に1度ほどだ。

前回は会う前にユリさんから、急遽「あまり時間が無いので○時頃までに帰りたい」と言われ、忙しそうにしている既婚者のユリさんに対して、私は少し嫉妬した。「どうせ独身の私は暇ですよ」なんて、情けない負の感情を持った。

そんなユリさんが離婚した。「離婚したんだよね」と私に言ったユリさんの表情は晴れ晴れとしていた。結婚前からケンカが絶えないカップルで、酔った勢いのケンカでユリさんが怪我をした事もあったくらいなので、理由はなんとなく想像がついた。

離婚したと聞いた私の気持ちは複雑だった。正直な事を言えば…、心の奥の奥に存在する本音を言えば、私の中に小さな喜びの感情が生じた事は否定できない。それは誰もが想像する通り、独身仲間が戻ってきた事への喜びであったり、女によくある"友人への嫉妬"から生じるものであったり。

また別の感情として、ケンカで怪我をしたユリさんへの心配もあったし、結婚生活の愚痴も聞いていたので「あまり良い男じゃないな」という余計なお世話心もあり、そんな男と離れる決意が出来て良かったという気持ちもあった。

嫉妬心もあったし、心配もあったわけだけど、どちらにせよ離婚したユリさんに対して「ホッとした」私がいる事は間違いない。独身仲間が復帰した「ホッ」と、離婚してスッキリしているユリさんの元気な表情を見て安心した「ホッ」。

そんなユリさんから「最近何かあった?」と聞かれたので、婚活サイトで出会いがあった事を伝えた。するとユリさんは、間髪入れずに「やっぱりな…」とニヤつきながら呟いた。私が「え?何?」と聞き返すも、ユリさんは「いやいや別に…」と言葉を濁したので、とりあえず私の出会いを一通り報告した。

その日、自宅に戻った後ユリさんからLINEが来た。内容は「今日はありがとう。ヅラ美さん、綺麗になったから相手がいるんだろうなと思った。会った瞬間そう思ったよ。頑張ってね!」というものだった。

想像もしていなかったユリさんからのストレートな言葉。綺麗になったと言われて嬉しかったし、心境の変化が表に出ていた事に恥ずかしさも感じた。そして何より、離婚したユリさんに対して「独身仲間が戻ってきた」と心の中で小さく万歳をした自分が情けなかった。自分の器の小ささを実感し、それが一番恥ずかしかった。

まだ私は、独り身である自分に対してどこか劣等感を感じているのだろう。「独り身が自分の性格には合っている」というのは本音だけれど、一方で"結婚した事が無い自分"に不安を感じ、その結果、優しい友人に対してまで歪んだ感情を抱いてしまう。心の余裕が足りていない。

その点ユリさんは結婚・離婚という経験を経て、人間性が大きくなったように思う。ユリさんは良い人だ。余計な事はするつもりも言うつもりも無いけれど、次は素敵な男性と出会って欲しいと心の中で願う。そして私は、もう少し心に余裕を持ちたい。

他人への嫉妬は間違いなく、自分への不満から生じるもの。くだらない嫉妬心を消すには、目を閉じて隣の芝生を見ないようにする事よりも、自分の心を満たす事が重要なんだ。一歩を踏み出す事は勇気がいるけれど、勇気が無い人はいつまで経っても他人に嫉妬し続ける。

私は、傷つく事が怖くて恋愛を避けてきたけれど、いつまでも縮こまっていれば、永遠に他人に嫉妬し、永遠に愚痴を言い続ける人生になるだろう。ユリさんは私の事を「綺麗になった」と言ってくれた。その勢いにブレーキをかけず、そのまま突き進んでみようと。そう思う。