ブログを始めたきっかけと、ブログがもたらした自分への影響

35歳になった時「もう人生どうでもいい」と思った。強い自意識から逃れられず、自分という人間を嫌悪していた私は、35歳の時に部屋で1人で泣きながら「親さえ見送れば、その後の自分の人生はもうどうなってもいい」と思った。

そう思ったら急に楽になった。

私の親は70代なので、平均寿命から考えるとあと10年くらい。あと10年、私も健康にだけ気を付けて生きていれば、その後はいつ終わってもいいと考え開き直り、結婚とか人間関係とか仕事とか、自分の性格とか「そんな事はもうどうでもいいんだ」と感じるようになった。

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話は変わって。

低所得な私は仕事の収入だけでは少々暮らしに不安があり、しかし人見知りで人付き合いが苦手で、怠け者で働きに出る事が嫌いな私は外でアルバイトをする事が面倒で、とにかく時給はどんなに低くてもいいので自宅で出来る仕事はないかと探していた。

そんな時にブログ記事を代行して書くという内職を見つけた。それはアフィリエイトをしている人の手伝い。指示されたキーワードを使い、それに関する記事を指定の文字数だけ書くのだが、これが非常に骨の折れる仕事だった。

そんなバイトを4年ほど続けたが「興味のない事について調べながら苦労して書くくらいなら、自分でブログを立ち上げてアドセンス広告を貼った方がいいのではないか?」と思い、その内職は辞めた。が、いざ自分でブログを立ち上げても特に何かに深い知識と興味を持っているわけでもない私には書く事がなく、ブログは全く続かなかった。

そんな時「これなら書けるかもしれない」と思ったのが、自分自身の脳内にある思いを綴る事。人生がどうでもよくなっていた私の脳内には溢れるほど様々な思いがあり、またそんな私の思いに共感してくれる人がもし存在していたら、その人も「1人じゃないんだ」と多少は楽になるのではないかと考えた。まぁこれは完全な私の独りよがりなのだけれど。

そして立ち上げたのがこのブログ。10代の頃から「最初はクールな人だと思った」と言われる事が多く、さらにブログを始めた頃は人間関係のストレスで表情が固まっており、常に"能面顔"だったので能面ヅラ美というタイトルに。アドセンス収入は大したことはないけれど、生活の足しになっているので有難い。

そんな風にこのブログを始めて分かった事がある。それは、結局のところ私は"一番キライな自分に一番興味がある"という事。誰よりも何よりも私は自分に関心があり、他人にあまり興味が湧かないのは自分に興味津々だからで、もっともっと自分の事を知りたいと思っている少々気持ちの悪い人間だという事が分かってしまった。

とは言え、自分という人間に興味を持つ事で自分の"好き嫌い"や"向き不向き"などを整理出来るようになり、自分軸が徐々に固まってきたように思う。

泣いていた頃の私は自分がどんな人間なのかを分かっておらず、無理やり自分を苦手な方向へ行かせようとし、しかし当然それは上手くいくはずもなく、世間とのズレのようなものを感じ苦しく辛かった。内向的な自分を受け入れる事が出来ず、周囲の人間と同じ事が出来ない自分が許せなかった。

しかし今となれば内向的であるからこそ、こうして自分を分析してはブログを綴る事が出来るわけで、そんな性格を「もう自分の人生なんてどうでもいい」などと捨ててしまうにはあまりに勿体無いと思うようになった。これは私にとって大いにプラスな出来事。

「もうどうでもいい」と捨ててしまうつもりだった人生。どうせ捨ててしまうつもりだったのだから、これからは自由に自分のしたいように生きていけばいいと思う。

35歳で人生を諦めた時、開き直った事は良かった。"開き直り"と"諦め"は、違う方向への道もあるという事を気付かせてくれる。

そんな風にこのブログを始めましたという話。