今年もクリスマスは1人で、別に寂しくは無いのだけれど…

クリスマス・イブ。今日は平日だし、私には彼氏もいないし、子供もいないし、街に出掛けるわけでもなく、仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰るだけ。そんな私にクリスマスは関係ない。

若い頃はクリスマスや誕生日に1人で過ごす事が、寂しくて耐えられなかった事もあった。けれど、元々それほどロマンチストというわけでもない私は、歳をとるごとにイベント事に興味が無くなり、その日が土日であろうと特に悲観的に思う事もなく、誕生日ですら1人で過ごしても何とも思わなくなってしまった。

イベントは恋人達と子供の為のもの。そんな風に達観してしまって、いいんだか悪いんだか。

家の近所は特にクリスマスの雰囲気は漂っておらず、コンビニで店員がサンタの帽子をかぶってケーキやチキンを売っている程度。本当に普段と何も変わらない。

でも本当はちょっとだけ。「イルミネーションを見たかったな」と思っていた。東京都内にはイルミネーションを楽しめるスポットがたくさんある。せっかく関東に住んでいるのだから、綺麗なイルミネーションを見たかった。

気持ちとしては「誰かと見るチャンスがあったらラッキー」くらいだったのだけれど、残念ながら今年も誰かと見に行く機会は無かった。かと言って、クリスマスを1人で過ごす事が寂しくて辛くて、ひとりぼっちでいる事が情けなくて、部屋で1人泣いている…というほどでもない。

「彼氏が出来ればラッキー。出来なきゃ、まあ仕方ない」その程度の気持ちでいる事は楽と言えば楽なのだけれど、自分の今後の人生を「まぁこんなもんだろう」と悟ってしまっているのも、なんだか寂しい気がする。

平穏は素晴らしい。心が大きく動く事はしんどい。平坦な道を歩き続ける人生が幸せだと思う。今の私も、まぁ幸せ。大きな喜びは無いけれど、傷つく事も無いし。泣く事も無いし。満面の笑みになる事は少ないけれど、微笑むくらいの事はあるし。このくらいがいい。

と思う反面。

やっぱりチャンスがあればイルミネーションを見に行きたいとも思う。キラキラ輝くイルミネーションを誰かと見たら、きっと心が大きく膨らむと思う。満面の笑みになると思う。その代わり、心が小さく萎む事もあるかもしれないし、号泣する事もあるかもしれない。

平坦な道はそこそこ幸せ。それより大きな幸せを味わいたければ、ちょっと坂を上らなければいけない。坂を上るとなると息切れするし疲れるから嫌だけど、でも下りはすごく楽で気持ちが良くて楽しいんだろうな。

私は「上りってキツそうだな」と思ってちょっと勇気が出なくて、だから平坦な道を選んできたのだけれど、平坦な道ってやっぱり面白くないし飽きてくる。

イベントを1人で過ごす事が苦にならない性格は、それはそれで良い。泣きながら過ごすなんて辛すぎるし。でも「寂しいな」くらいの感受性を持つ事も大切なのかもしれない。そういう感情を抱える事が、違う道を歩むきっかけになるのだからね。

だから私も「来年はイルミネーションを見にいくぞ!」と、ちょっと頑張って坂を上ってみようかと思うのです。