ユースケ・サンタマリアさんが「うつ状態」だったという話

熱烈なファンというわけではないけれど、私は今まで「好きな俳優は?」と聞かれたらユースケ・サンタマリアと答えていた。彼の作品を全てチェックしているというわけではないし、「『ぷっ』すま」も随分と見ていない。

けれど私はなんとなく彼が好きで、でも「どこが好きなの?」と聞かれるとハッキリとは答えられない。なんとなく「イイ」のだ。

「味がある」とでも言えばいいのか。「人間味がある」と言えばいいのか。特に男前でもないし、男性ホルモンを感じさせるわけでもない。けれど彼は「イイ」のだ。

先日、11月19日に放送されたTBSラジオ「たまむすび」でインタビュアーの吉田豪さんが、著書「サブカル・スーパースター鬱伝 (徳間文庫カレッジ)」の紹介で、ユースケ・サンタマリアさんが8年間に渡る"うつ状態"で苦しんでいたという話をした。(詳しくはYouTubeで検索してください)。

26歳で踊る大捜査線が始まり、27歳で『ぷっ』すまが始まったユースケさんは、32歳頃から酷く体調が悪くなり、食欲もなく、病院に行っても悪いところは見つからず、「激痩せ」と週刊誌にも書かれたそう。

自身の体調の悪さは周囲に理解されず「美味しいものでも食べれば治るよ。肉を食べに行こう」と誘われてしまったり、奥さんからも「なぜ自宅で寝てばかりなのか?」と言われたり、食事を残すと「また残している」と怒られ、夫婦仲も冷えていったそうだ。

体調が悪いのに病気が見つからないのはストレスが原因だろうという事で心療内科を紹介してもらうも、ユースケさん曰く「うつ病ではないのに心療内科にかかると、わざと病んだ雰囲気を出して医師の期待に答えようと演技をしてしまう」との事。この話だけでも、気遣い屋なんだなという事が分かる。

そもそもうつ状態になってしまったのは仕事が原因だったよう。自身はテレビの仕事を楽しんではいるものの、どこか心の奥では「身の丈に合っていない」「一般人なのに芸能界にいる」と感じてしまい、仕事面で居心地の悪さのようなものを感じていたそうだ。

今でも「完全な芸能人にはなれない」という思いがあるという。また、打ち上げ等にも「馴染めない」ので行かない主義なのだそうで、この辺りは私自身も人が集まる場所が苦手なので、感覚が似ていて非常に嬉しい。

テレビ画面ではヘラヘラ(?)してばかりのユースケさんだけれど、ラジオで吉田豪さんの話を聞いて、ユースケさんは"非常に周囲に気を使う繊細な精神の持ち主"だという事がひしひしと伝わってきた。

映画で主演をするほどの人なのにどこか堂々としていない部分があったり、テキトーさを見せて笑いを誘い、場を盛り上げようとする気遣いなどがテレビの画面上でも見え隠れする。

そんなユースケさんの姿から、芸能人という特殊な立場にいながらも一般人と同じように悩み苦しむ繊細な性格が自然と醸し出されていて、もしかしたら私はそんな部分が「イイ」と感じていたのかもしれないと思った。まぁ完全な後付ですけどね。

というわけで、早速Amazonで「サブカル・スーパースター鬱伝」を注文しました。

今回のラジオを聞いて、ユースケ・サンタマリアさんの事がさらに好きになり、これからまた『ぷっ』すまを見ようと思った私は、完全にテレビにとって良い視聴者になっているなという感じもするし、吉田豪さんの本の宣伝に"まんまとハマった"という感じがしないでもないけれど、やっぱりユースケ・サンタマリアさんは「イイ」のだ。