私の気持ちの切り替え方法は、シンプルで効果抜群ではないが

気持ちの切り替えが上手くできるかどうかは、人生を歩む上で重要な事だと思う。私自身、今までは仕事でミスをした時に気持ちがひどく落ち込み、なかなか切り替えが出来ずにいた。元々考え過ぎる性格なので、一旦マイナス思考にハマるとなかなかそこから抜け出せない。

しかし、これはよくない。いつまでも気持ちの切り替えが出来ずにいると、周囲にも迷惑をかける。周囲も最初は同情や心配をしてくれるが、あまりにクヨクヨしている時間が長く続くと鬱陶しく感じるようになってくるだろう。

そんな風に思うのは、私自身が(自分の事は棚に上げて)クヨクヨしてばかりの相手に対して「いい加減にしなよ~」と感じるからだ。

それは、私の器が小さいからだと思っていたけれど、ある小説で「お前が悲しむだけ人はお前に優しくするが、人っていうのはそれが長く続くと段々鬱陶しく感じたりするもんだ」というセリフがあったので、おそらく多くの人が本音ではそう感じるのものなのだろう。

いつまでも気持ちを切り替えられずにいると、自分自身も心の霧が晴れず辛いけれど、それよりも自分のせいで他人の気持ちまで巻き込んでイライラさせてしまう事が私は一番嫌だと感じる。

そんなわけで最近は一旦とことん落ち込んで、その後は早めに気持を切り替えることを"意識"するようにしている。が、もちろんそんなに簡単な事ではない。

以前一緒に働いていた同僚女性は、ミスをしても5分後にはチンパンジーのようにパンパンと手を叩き、大きな口を開け、甲高い声で大笑い出来る人だった。私はそんな同僚の姿を見て「正気か?」と思ったものだが、おそらく彼女のような人は気持ちの切り替えレバーがオートマチック化されているのだろう。

私の切り替えレバーはオートマチックどころか、手で動かしてもすぐに「ガシャン」と元に戻ってしまう。なので、その度にレバーを自分で動かさなければならず面倒なのだが、他人に迷惑をかけない為にもやらなければいけない。

そんな私の"気持ちの切り替え方法"は至ってシンプル。それは「今している事だけを考える」という方法。そんな方法では気持ちを切り替える事は出来ないと思う人もいるかもしれないが、切り替えレバーがオートマチック化されておらず、自分で動かさなければならない人は、こんな風に努力するしかないと私は思う。

仕事でミスをした日の帰り道、何も考えず自宅に向かって帰宅していると「私は駄目だ」と自分を責める感情を繰り返してしまう。それを避ける為に、私は目に入ったものや、今している行動を心の中で呟き続ける。

「信号が赤だ。右からバイクが走ってくる。私も乗ってみたい。でも私にはバイクを買うお金を稼ぐ能力は無いしな。今日だってミスをしたし…。おっと、いかんいかん。信号が青になった。運動の為に太ももを上げて歩くようにしよう。赤い屋根の家の前を通る。三輪車が置いてある。足を上げてエイサホイサ。今からスーパーに寄る。米を買う。家に帰ったら録画した番組を見よう。足を上げてエイサホイサ。風が気持ちいい。秋だな。エイサホイサ。旅行に行きたいエイサホイサ」

と、無駄に"今"を意識して、なるべく多くの言葉を心の中で呟くようにしている。ミスをしたというマイナス思考が入り込む余地を無くす為だ。

こうしていても心はモヤモヤと霧がかっているが、それについては無視をする。とにかく意識を霧に向けないように、別の何かを無理矢理にでも考え続ける。そうして時間と共に霧が晴れるのを待つ。寝る前も余計な思考が入り込まないように、一生懸命ジャンプする羊を数える事に集中する。

ものすごく典型的な方法だし、効果抜群というわけでもないのでオススメするつもりはない。けれど、勝手に沸き上がってきてしまうマイナス思考をこうして客観的に意識出来るようになれば、いざという時に鬱な心に負けてしまう事を避けられるのではないかと思っている。

気持ちの切り替えがオートマチック化されている方が生きやすいのは確かだけれど、生きやすいという事は、自分自身を客観視し努力をするチャンスが無いという事。心を育てるチャンスはクヨクヨしてばかりの人に多くある。

まあこの考え方は、落ち込みやすい心を抱えている私の負け惜しみとも言えるのだけれど。けれど、いざという時に大きく転ばない為にも、自分の弱さに対処する方法は知っておいて損は無い。

私の"クヨクヨ"への対処法はとても典型的でシンプルに「マイナス思考野郎が入る隙間を作らないようにする」事。