ホンマでっかTVの池田先生が好き!こんな本を書いています

「他人と深く関わらずに生きるには 著者:池田清彦」 ホンマでっか!?TVに出演している生物学者・池田清彦先生の著書。読んでいるところを誰かに見られたら「病んでるねぇ」と言われそうなタイトルだ。

今の職場環境と人間関係に悩み「もう人となんて関わりたくない!」と週末ひきこもりになっていた時に買った。まぁ、今も相変わらず週末ひきこもりだが。

人付き合いなんてしたくない!と考えている時にこのタイトルを見つけたら、買わずにはいられないだろう。私は我慢ができなかった。

池田先生はテレビで見ると、いつもニコニコしている気のいいオッチャンという感じの人だけれど、著書を読むとやはり強い個性と独特な人生観があり面白い。

私が常々感じている事について「こんな風に考えていていいのだろうか…」と不安になっている時に、この本を読むと「別にいいのか」と胸を撫でおろしホッとする。

ページを開くと目次の一番始めに「濃厚な付き合いはなるべくしない」と書かれており、私の期待を膨らませた。池田先生の語る内容は、なんともシンプルで暑苦しさが無く、クールと言えばそうなのだけれど飾らない考え方がいい。

目次は「車も来ないのに赤信号を待つ人はバカ」「病院にはなるべく行かない」「心を込めないで働く」「おせっかいはなるべく焼かない」など刺激的なものが並び、様々な切り口で語られている。

その中で私が気に入っているタイトルは「退屈こそ人生最大の楽しみである」というもの。このタイトルの中で池田先生は、友人とのお喋りやパーティー、小旅行、また音楽や映画、ディズニーランドなどを楽しめる人は「幸せ」であると語る。

それはなぜなら、それらは「世間公認の楽しみ」だからだ、と。

周囲に堂々と言える趣味(言うと引かれたり、苦笑いされてしまうような趣味ではなく、言うと「楽しそうだね♪」と言われる趣味)を持っている人は世間に認められるので、より趣味を楽しめるようになる。

そしてそれらの趣味には人と関わる事が織り込まれているので、人付き合いが苦手な人はあまり楽しめないかも…と池田先生は言う。私は「確かに」と頷いた。

生物学者の池田先生は虫取りが仕事でもあり趣味でもあるわけだけど、こういう趣味は1人でも出来るので(旅行も映画も1人で楽しめると言えばそうだけれど)、池田先生もあまり人が好きではないのだろうか?と勝手に想像した。

でも、こういう内容の本を書くことが出来るという時点で、皆でワイワイお喋りやパーティーを楽しめるタイプではないのだろうな…と思う。あくまでも憶測だが。

また、飲みの席で友人が「帰る」と言ったら無理に引き止めはせず「じゃあ」と言ってサラッと別れる方がいい…という考え方の池田先生が、余命短い友人を見舞った時の話が良かった。

私は長期の虫取りに行く前で、もはやシャバでは会えない事を知っていた。玄関で手を振って歩き出し、しばらくして振り返ると、彼はまだ玄関に立ち尽くしたまま、恥ずかしそうに手を振ってくれた。何度も振り向いて手を振って別れるのは、こういう時だけで良いのである。

さっぱりと淡白な態度で、自分にとって大切なモノとそうでないモノをハッキリと分けているという印象を私は受けた。そんな池田先生の生き方は素敵だと思うし、シンプルなところがすごくイイ。